骨も生まれ変わる
『髪の毛や爪は生え変わる』というのは皆さんよくご存知かと思いますが、『骨が生まれ変わっている』って言われると、なんだかピンとこない方もいるのではないでしょうか?
なんとなく骨というと、成長期に成長しきったらそのままな感じがしませんか?
でも実は、骨もしっかり生まれ変わっています。
骨の成長
骨は思春期にグンと成長します。
男性は18歳くらいまで、女性は16歳くらいまで、個人差はありますが骨は成長していきます。
そしてそのぶん身長も伸びていきます。
もともと赤ちゃんの頃は約350の骨があり、成人するころには206本の骨で身体が形成されるようになります。
骨の数が減るのは、頭蓋骨や骨盤など、成長と共に分離していた骨が1つになる箇所があるから。
一説によると、赤ちゃんとして産まれてくるときに、狭い産道を通るので大きな骨より細かい小さな骨のほうが通りやすいから と言われています。
新陳代謝
新陳代謝という言葉。
色々なところで耳にする機会があると思いますが、骨が生まれ変わるのもこの新陳代謝のおかげです。
血液や皮膚が新陳代謝で生まれ変わるのと同じように、骨も新しいものに生まれ変わります。
骨芽細胞によって新しい骨がつくられ、破骨細胞によって古い骨が壊される。
この2つがセットになって骨は毎日少しずつ生まれ変わります。
ひとつの骨が全く新しい骨に生まれ変わるのに3~4ヵ月。
全身の骨は3年ほどで全て新しい骨と入れ替わります。
骨を強くするためには?
毎日少しずつ生まれ変わる骨を強くするには、
まず大切なのは栄養です。
骨のもとはカルシウム。
成人が1日に必要なカルシウムは650mgです。
乳製品や魚、海藻類など豊富にカルシウムが含まれた食品をバランスよく摂取する必要があります。
またビタミンDやマグネシウムと一緒に取ると、カルシウムは効率よくカラダに摂取できます。
そして骨を強くするのにもう一つ必要なのは適度な運動です。
骨の中にはセンサーがあり、そこが刺激されてどのくらいの強さの骨をつくるか決めています。
よくカラダを動かしていればそのぶんの強い刺激をセンサーが感じ取り、強い骨をつくりだします。
逆に運動が不十分だと、センサーは強い骨でなくても大丈夫と判断してしまいます。
しっかりとした強い骨をつくるには適度な運動、例えばウォーキングなどでしっかりと骨の中のセンサーを刺激してあげることが必要です。